年収1,900万円でも住宅ローンが否決された理由
Yahoo!ニュースで紹介されていたのは、44歳・年収1,900万円の外資系企業勤務の男性が、9,000万円の中古マンション購入時に住宅ローン審査で否決されたという事例です。
一般的に見ると、
- 高年収
- 勤続年数も十分
- 頭金1,000万円あり
- 返済比率も問題なし
という、かなり“優良属性”に見えるケースでした。
しかし結果は「融資見送り」。
原因は、銀行審査ではなく「団体信用生命保険(団信)」の審査でした。
実は重要な「団信」の審査
多くの民間住宅ローンでは、団信への加入が必須条件になっています。
団信とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害になった場合に、保険金で住宅ローン残高を完済する仕組みです。
今回のケースでは、男性が心療内科へ通院しており、うつ病の治療歴・投薬歴があったことで、団信審査に通らなかったとされています。
つまり、
- 銀行の融資審査 → OK
- 団信審査 → NG
- 結果として住宅ローン否決
という流れです。
年収より健康状態が重視されるケースもある
国土交通省「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」では、金融機関が住宅ローン審査で重視する項目として、
- 完済時年齢:98.9%
- 健康状態:98.4%
- 年収:95.4%
という結果が公表されています。
つまり、多くの金融機関が「健康状態」を非常に重要視していることがわかります。
特に近年は、
- 精神疾患
- 睡眠障害
- 高血圧
- 糖尿病
- 持病による継続通院
などが、団信審査へ影響するケースも少なくありません。
「普通に働けているから大丈夫」と思っていても、団信では別基準で判断される点には注意が必要です。
団信に入れない=住宅ローン不可ではない
ここは非常に重要なポイントです。
実は、住宅ローンには「団信加入が任意」の商品もあります。
代表的なのが、フラット35 です。
フラット35は団信なしでも利用可能
フラット35 は、団信加入が任意です。
そのため、
- 健康上の理由で団信に入れない
- 持病がある
- うつ病や通院歴がある
- ワイド団信でも難しい
という場合でも、住宅ローン自体は利用できる可能性があります。
もちろん、団信なしにはリスクもあります。
契約者に万が一があった場合、住宅ローン残債が家族に残るため、
- 民間生命保険の見直し
- 保障額の調整
- 返済計画の慎重な設計
は重要になります。
ただ、「団信に落ちた=マイホームを諦めるしかない」ではない、という点は知っておきたいところです。
ワイド団信という選択肢もある
通常団信が難しい場合、「ワイド団信」を扱う金融機関を検討する方法もあります。
ワイド団信は、
- 持病あり
- 通院歴あり
- 投薬中
でも加入できる可能性がある団信です。
ただし、
- 金利上乗せ(年0.2〜0.3%程度)
- 審査基準は金融機関ごとに異なる
という特徴があります。
住宅ローンは「年収だけ」で決まらない時代
今回の記事は、「高年収=住宅ローン安心」ではない現実を感じる内容でした。
特に40代以降は、
- 健康状態
- 完済時年齢
- 教育費とのバランス
- 働き方
なども含め、総合的に見られます。
そのため、
- 団信
- ワイド団信
- フラット35
- 民間保険との組み合わせ
など、複数の選択肢を知ったうえで進めることが大切です。
まとめ
住宅ローン審査では、年収や勤務先だけでなく「団信審査」が大きな壁になるケースがあります。
一方で、
- フラット35なら団信なしでも利用可能
- ワイド団信という選択肢もある
ため、健康上の理由だけでマイホームを完全に諦める必要はありません。
「団信に落ちたら終わり」ではなく、自分に合った住宅ローンの選択肢を知ることが大切です。
出典
- Yahoo!ニュース(THE GOLD ONLINE)2026年5月6日配信
「銀行員『残念ながら、融資を見送らせていただきます』…年収1,900万円の44歳部長が住宅ローン審査、否決。銀行から告げられた〈思いがけない理由〉」
Yahoo!ニュース記事 - 国土交通省「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」
国土交通省 PDF資料
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